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「ノミガワスイーツ」のはじまり

「ノミガワスイーツ」のはじまり

3、4月のプレオープンにはお越し頂けましたでしょうか。

5月のGWにはグランドオープンを迎える予定です。周囲の皆さんに支えられ、励まされ、ここまで来れたことを本当に感謝しています。ありがとうございます!!

 

予想を遥かに越えるお客様にも並んでいただき、当初は驚きや戸惑いもありましたが、いまはとても嬉しく、並んでいただいている池上周辺の皆さん、わざわざ遠方よりお越しいただいた方、たまたま通りかかって立ち寄ってくれた方、皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございます!

 

夜遅くまで、そして朝早くから、笑顔で楽しそうにつくられたお菓子が、全てお客様に届けられ、完売したことを喜ぶパティシエさんを目の当たりにし、自分は何も手伝っていないのに嬉しく、心踊りました。この場所で諦めかけていた夢を少し実現できた!と喜ぶパティシエさんからのメールを見て、本当につくって良かったと涙も浮かびました。

 

「妄想していたときからオープンに至るまで」と、「プレオープンしてから」の私のノミガワスイーツへの想い、考え、どのような場所にしたいか、少し変化もありました。ここでそれを書き留めたいと思います。

当初この場所をつくろうと思った理由はこうでした

 

 ・新しい働きた方として週1回だけパティシエになることでも、
  毎週それを続けることで常連客も増え、安定した売上(収入)になるのではないか。

 

 ・ネットでの焼き菓子の販売が流行るなか、菓子製造業許可のないところで
  作ったお菓子は売れない、という悩みの人が多いのではないか。

 

 ・毎月、利用料を支払っていただくことで安定した会社の収入になるのでは。

予定していた厨房機器が入らなかったりと工事が遅れ、オープン予定も当初の11月から年をまたぎ、約3ヶ月後の2月にやっとプレオープンの初日を迎えることができました。そこから1週間、連日、オープン前になんで?と思うくらいの行列ができました。想定外のことに「大変なことになってきた!」と驚きと嬉しさの感情があったのを覚えています。
 

問題はそこからです。その皆さんの行列に対応しようと、パティシエさんはより多くのお菓子を仕込まなくちゃ、と頑張って、私たちスタッフは慣れないカフェ仕事をバタバタと、みんな駆け抜けて、やり切った感じ、結果として疲れが残ってしまったのです。イベントであれば「大成功」だったのかもしれません。これを毎週続けられるのか?
 

悩むこともなく、「無理だろうな」と思いました。きっとパティシエさんたちも。

 

5月のグランドオープン以降は「曜日替わり」に各曜日2人のパティシエさんが登場します!って宣伝してしまってました。 さて、どうしましょ。
 
お菓子を作るのって、こんなに時間が掛かって、体力も必要で、それで1個2、300円って辛くない?一日に何個売れば赤字にならないの?本業がありながら、これを毎週休みなく続けられるようなアスリートのような人っているの?

もし1人で小さな洋菓子店を開こうとしたら、営業時間外で仕込むってことになるのだろうけど一体何時になったら寝れるの?そして朝の仕込みは何時から?睡眠時間はどれくらい確保できる?

 

知らないって怖い!無理なプランを設定していました。本業の休みを使って毎週パティシエになるってホントに休みがなくなる。。。

そこからは営業しながら、自分が本当にやりたかったことを思い返し、パティシエさんのへのヒアリングなどを重ね、色々と柔軟に変化させ、一旦まとめました。

これからまた変わる可能性もあるので「一旦」です。

現在、つくりたい場所はこんなところです

 

 ・自分たちのお店として感じることができ、単なる「場所を貸す人、借りる人」の関係を越え、
  パティシエさん同士も含めてファミリーとなること。

 

 ・毎週、無理に営業しなくてもよい。それぞれのタイミングで営業したいときに営業できること。
 

 ・パティシエさんにも家族がいる人もいます。無理すると長続きしません。
  その家族の協力も得られる場所であること。親が手伝いに来ても、彼氏が荷物を運びに来ても、
  学校帰りに子供が遊びにきても良いのです。

 

 ・楽しい場所であること。働きに来る、遊びに来る、その間くらいの感じが理想的。

 

プレオープン中の失敗やパティシエさんへのヒアリングの結果、営業時間は13~16時までの3時間のみの営業にしようと早々に変更しました。お客さんからすれば行きにくいお店ですが、これも長続きのためです。

 

働くこと、商うこと、係わってくれる色々な境遇のパティシエさんにとってこれらが楽しいことであって欲しいと強く想います。来ることで笑顔になれるような「ノミガワスイーツ」を目指して、パティシエの皆さんと一緒に楽しんで運営していきます。

 

まだ始まったばかり。いやまだまだこれから、始まってもいないかも。

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